①学生時代に学友に連れられ初麻雀
黒沢咲プロの母校である上智大学・理工学部は、理系ということもあり圧倒的に男性が多い環境でした。大学で科学を専攻していた黒沢咲プロは、偶然学友からの空き時間に「麻雀やらない?」との一声で初麻雀をすることになります。
勿論最初は全くルールが分からず負けっぱなしの黒沢咲プロでしたが、徐々に書籍や対人麻雀で実力をつけていき、Mリーグが発足した年の2018年にチーム雷電から3位指名を受け見事プロデビューします。
黒沢咲プロは、大学卒業後都内の会社に就職しながら雀荘に通う二足の草鞋を履いていましたが、プロデビュー後会社を退職し麻雀1本で生活する覚悟を決めたと言います。
②プロデビュー後味わった初めての挫折と復活
見事プロデビューを果たした黒沢咲プロでしたが、プロの世界はテンポもスタイルも全く異なるため、みるみる成績が落ちていってしまいます。
「私は何で麻雀を打っているの?」と、プロの厳しさに打ちひしがれてしまうのです。特に彼女が感じていたのが、「鳴くと必ず負ける」という不思議な結果でした。
「鳴く」とは麻雀の専門用語で「ポン」「カン」「チー」などと発声しアガリ率を高める行為のこと。相手に警戒やプレッシャーを与えられるので、初心者脱出の鍵とされる行為です。上級者になると字牌だけでなくそれ以外の牌もポン・カンできるようになります。
運命に左右されるという非科学的な結果に黒沢咲プロは落胆しながらも、自分の「鳴かない麻雀打法」を確立させます。とことん攻める超攻撃型麻雀が特徴で、ここぞという時には一気に攻め落とします。
初心を思い出した黒沢咲プロは、プロクイーン連覇・麻雀クイーンカップ3回優勝というビッグタイトルを獲得します。