シンデレラでは終わらない!女流Mリーガー丸山奏子さんを応援しよう

「麻雀、まる子」と聞いて、即座に丸山奏子(まるやま かなこ)プロを連想できるアナタ、しっかりABEMA TVで観てますよねMリーグ。

そう、丸山奏子プロは、いま競技麻雀の世界でもっともアツい舞台で活躍している女流Mリーガーなのです。

そんな丸山奏子プロは、こんな方!

メガネで闘牌がトレードマークともいえる147センチの可愛らしい女流雀士、ベッタベタですが麻雀界のちびまる子ちゃんですよ。
いや、メガネのときはむしろ、たまちゃんのような印象もありますな・・・それはそれとして、メガネをはずしたまる子も、また新鮮でステキです。

丸山奏子プロのプロフィール

そんなまる子・・・丸山奏子プロのプロフィールをひもといてみましょう。
1993年北海道旭川生まれ、青山学院大学卒業。
2018年に最高位戦日本プロ麻雀協会に入会。
そして2019年、事件は起こった!?

まる子はこの年、プロ入りわずか3年目で赤坂ドリブンズからドラフト指名を受け、突如、表舞台に躍り出ることとなったのです。
「あの子、だれ?」と思われた麻雀ファンも少なくなかったのでは。

Mリーグといえば、競技麻雀ピラミッドの頂に君臨する猛者、女傑の巣食う魔境。
そこへ認知度はまだ低かったメガネっ娘が登場、シンデレラガールとして話題をあつめたのも当然ですよね。
丸山奏子選手(Mリーグでは選手と呼称)ご本人だって、選ばれたうれしさよりも、緊張と戸惑いでいっぱいいっぱいだったことでしょう。

まる子はなぜ赤坂ドリブンズに迎えられたの?

2018―19シーズンで初代王者となった赤坂ドリブンズの先輩村上淳選手、鈴木たろう選手、園田賢選手。
この3名の押しも押されぬトッププロが、新人Mリーガー育成をオーナーからゆだねられて「おじさんズ」を結成し、まる子選手を特訓しているとのこと。
麻雀ファンからすれば、なんてぜいたくで恵まれた環境なんだろう、というところ。でもそこには実は、こんな深イイ話が・・・
麻雀のマイナスイメージを払拭し、純粋な頭脳スポーツや健康的な娯楽として世間に再認識させるだけでなく、「イマ強いプロ雀士」ではない「将来の新しいプロ雀士」を輩出していく・・・それが、赤坂ドリブンズがまる子に託した目標でもあったのです。
また、ドリブンズは、すでに功成り名を遂げた初代王者のメンバーに、それぞれがこれまでどおり闘牌で魅せるだけでなく、将来の麻雀界の礎を築く使命を与えたのだと思います。
そしてそのためには、何色にも染まっていない、フレッシュで無垢な女流雀士が必要だったのでしょう。それが丸山奏子プロ大抜擢の理由のひとつではないでしょうか。
Mリーグ王座に再び君臨するため、少なくとも実績あるトッププロを指名すればその確率は上がるのですが、誤解を恐れずに言えば、ドリブンズオーナーの見立てが、初代メンバー3人ならハンデを抱えても勝てるはず、との評価を下したものだとすれば、これはこれで頷ける話ですよね。

カッコよすぎる!まる子のデビュー戦

キャリアが浅いまる子はまだまだこれからの選手だし、応援するキモチがある反面、大丈夫かなあ?という心配もありましたが・・・でもねダンナ・・・ンなこたぁなかったんですよ。

2019年10月29日。まる子のMリーグデビュー戦が鮮烈すぎるのです。
対戦相手は多井隆晴選手、佐々木寿人選手、滝沢和典選手という、超有名どころの実質ラスボス級スター雀士。
そんな化け物を相手に序盤でマンガンをツモ上がったまる子も、南4局流局ノーテンで僅差のラス目16,100点。
トップ目の滝沢選手とは、2本場を勘案して18,600点の開きがありました。
そんな南4局2本場の8巡目、南家まる子にチャンスが到来します。
なんとダマ(聴牌してもリーチをかけない状態)で跳満が確定!
上位2名いずれかからの跳満出アガリで2着浮上のチャンスがある場面ですが、トップを獲るなら倍満ツモしかない・・・で、まる子の選択はリーチ!
その後ほどなくして佐々木選手が強気にアタリ牌三萬を切るのを、まる子は「当然」見逃します!
この大英断に神が応えたのか、まる子最後のツモで三萬を引き寄せ、オーラス倍ツモ大逆転トップというジャイアントキリングを成し遂げてしまったのです。まじこれシンデレラっす~!
見た目のたおやかさに、か細げな声も相まって、大勝負に打って出るキャラとはおよそ思えなかっただけに、ビールを飲みかけていたら噴いてしまったことでしょう。

女流プロまる子の雀風

ポーカーフェイスのプロが大半な中、まる子はまあまあ顔に出ちゃうタイプです。迷っている、あたりそうで怖い、みたいな胸の裡が、その表情から結構読み取れて、観る側からは思考や感情に寄り添いやすい雀士ですよね。

打ち筋はおおむね教科書通りで、手なりかつ牌理に沿った、初心者にもわかりやすい選択をする麻雀だと思います。場面によって鳴き(チー、ポンなど)を織り交ぜ、あるいは門前(メンセン。鳴かないこと)で和了を目指す、状況に合わせるバランス型といったところでしょう。

まとめ:シンデレラでは、終わらない!

そんなまる子・・・丸山奏子プロも、Mリーグ3年目を終えて当初よりはかなり認知度も上昇し、2022年4月29日には、村上淳プロとYouTube「ずんまるちゃんねる」の配信がスタート!

4月9日に開催された麻雀最強戦2022【女流スター決戦】予選では、大逆転の小四喜を和了って周囲の度肝を抜き、決勝は辛くも逃げ切って年末最終ラウンドに駒を進めました。またもやジャイアントキリングなるのでしょうか?

これから、個性派揃いのトッププロの中で、まる子がどんな「色」を出していくか、末永く応援しながら見守っていきたいと思います。