「麻雀、まるこ」と聞いて、即座に丸山奏子(まるやま かなこ)プロを連想できるアナタは、立派な麻雀ファンです。
丸山奏子プロは、かつて競技麻雀の世界でもっともアツい舞台「Mリーグ」で赤坂ドリブンズに所属し、「シンデレラガール」として大きな話題を呼びました。
メガネがトレードマークの147センチの小柄で可愛らしい女流雀士。現在はMリーグを離れましたが、その人気と実力は衰えることなく、今なお麻雀界の第一線で活躍し続けています。
今回はそんな丸山奏子プロの軌跡と「現在」をまとめました。
2018年に最高位戦日本プロ麻雀協会に入会。その翌年、2019年にプロ入りわずか2年目(雀歴6年)にしてMリーグドラフト会議で赤坂ドリブンズから指名を受けました。
まだ無名に近かった彼女の指名は、麻雀界に衝撃を与え、「シンデレラガール」として一躍表舞台に躍り出ることとなりました。
2018-19シーズンの初代王者であった赤坂ドリブンズ。翌年、Mリーグで「男女混成チームの義務化」ルールが敷かれました。
初代王者メンバーである園田賢選手、村上淳選手、鈴木たろう選手(通称:おじさんズ)は、即戦力のベテラン女流プロを獲得するのではなく、「将来有望な若手をチームで育て上げる」という育成枠の道を選びます。
そこで、最高位戦のプロテストで彼女の実力とポテンシャルに目を留めていた園田賢プロがチームに推薦。Mリーグドラフトでの指名後、丸山プロは会社を退職し、先輩Mリーガー3人から「1日10時間超の特訓」を受けるという恵まれた環境のもと、Mリーガーとしての第一歩を踏み出しました。
Mリーグで丸山奏子プロを語る上で欠かせないのが、2019年10月29日のMリーグデビュー戦です。
対戦相手は、多井隆晴選手、佐々木寿人選手、滝沢和典選手という、実質ラスボス級のスター雀士3人。オーラス(南4局)、トップ目の滝沢選手とは18,600点差のラス目という絶望的な状況でした。
ここで彼女にダマテンでも跳満確定のチャンスが訪れます。2着浮上ならダマテン、トップを狙うならリーチという局面で、新人ながら迷わず「リーチ!」と発声。
直後、佐々木寿人選手から当たり牌(三萬)が切られますが、まるこはこれを見逃します。裏ドラが乗らなければトップに届かない出アガリではなく、自力でのツモ(倍満確定)に賭けたのです。そして最後のツモ番で、見事にその三萬をツモりあげました。
「オーラス倍満ツモでの大逆転トップ」というジャイアントキリングは、見る者を熱狂させ、解説陣をも絶叫させました。これが彼女のMリーグデビュー戦のドラマでした。
その後も赤坂ドリブンズのメンバーとして4シーズンを戦い抜いた丸山奏子プロでしたが、チームのレギュレーション(成績不振に伴うメンバー入れ替え義務)により、2022-23シーズン終了後の2023年5月、村上淳プロと共に契約満了(退団)となることが発表されました。
突然の別れに多くのファンが涙しましたが、彼女自身は「4年間の素晴らしい経験に感謝しかない」と前を向いて歩き出しました。
Mリーグの舞台から離れた現在も、「まるこ」の麻雀界における存在感は全く色褪せていません。
ポーカーフェイスのプロが多い中、表情豊かに、そして常に全力で牌に向かう丸山奏子プロ。Mリーガーという肩書が外れた今も、彼女のシンデレラストーリーの「第2章」は続いています。これからも彼女の活躍を応援しましょう!