東京都出身のプロ雀士・石井一馬(いしいかづま)。最高位戦日本プロ麻雀協会A1リーグ所属の競技派雀士として長年リーグ戦の第一線を歩み続け、2024〜2025年にかけて最高位・飯田正人杯最高位戦Classic・蒼翼戦の三冠を達成したことから「三冠王」のキャッチコピーを持つ実力者です。2006年に19歳で第31期後期生としてプロデビューし、約20年の競技生活で積み上げてきた実績がついにMリーグという大舞台でも証明されることになりました。2025-26シーズンからはアース製薬スポンサーの新規参入チームEARTH JETSのドラフト1位指名選手として加入し、一躍注目を集めています。「感情を抑制し、ブレずに打ち続けること」を武器に語る孤高の雀士の全貌を、この記事では経歴・雀風・タイトル歴・著書・Mリーグでの活躍まで初心者にもわかりやすく徹底解説します。
プロフィール |
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| 本名 | 石井一馬(いしいかづま) |
| 生年月日 | 1986年2月21日(39歳・2026年時点) |
| 出身地 | 東京都 |
| 血液型 | A型 |
| 所属団体 | 最高位戦日本プロ麻雀協会(A1リーグ) |
| プロ入会 | 2006年(第31期後期生) |
| Mリーグチーム | EARTH JETS(2025-26シーズンから・ドラフト1位指名) |
| キャッチコピー | 三冠王 |
| 主なタイトル | 第49期最高位・第21期麻雀マスターズ・第41期王位・第10期&第18期最高位戦Classic・第1期蒼翼戦 |
| 雀風の特徴 | スピード重視・積極的な仕掛け・感情コントロールによる安定した打ち回し |
| 著書 | 「麻雀偏差値70へのメソッド」「フリー雀荘で得するのはどっち!?」など |
| 公式SNS | X(旧Twitter):@KazumaIshii |
| YouTube | 石井一馬のづまチャンネル |
経歴:巣鴨中学から麻雀プロへの道 |
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麻雀との出会い――中学の合宿で覚えた携帯ゲーム石井一馬プロは東京都出身の3人兄弟の長男として生まれました。中学受験を経て進学校として知られる巣鴨中学校に入学。剣道部に所属していた石井プロが麻雀と出会ったのは、剣道部の合宿でした。仲間が持ち込んだ携帯ゲーム機の麻雀ゲームに触れたことがきっかけで、たちまちその魅力に引き込まれたといいます。 中学生の頃から麻雀の基礎を自然と吸収していった石井プロは、高校進学後に当時一世を風靡していたネット麻雀「東風荘」に傾倒。インターネット越しに全国のライバルと腕を磨きながら、自らの実力を着実に高めていきました。 雀荘スタッフとして腕を磨きながらプロを目指す高校卒業後、大学に進学した石井プロは学業と並行して麻雀への情熱をさらに深めていきます。渋谷と歌舞伎町の雀荘でスタッフを掛け持ちしながら実戦経験を積み、競技麻雀の世界へ飛び込む機会をうかがっていました。 プロ入りの決定的なきっかけとなったのは、東風荘のオフ会での出会いでした。そこで知り合ったのが、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属していた石橋伸洋プロ。石橋プロの所属団体である最高位戦のプロテストを受験することを決め、見事合格。プロへの道を歩み出すために大学を中退するという大きな決断を下しました。 2006年、19歳でのプロデビュー2006年、石井一馬プロは最高位戦日本プロ麻雀協会の第31期後期生としてプロデビューを果たします。当時19歳という若さでのプロ入りでした。最高位戦は1976年に設立された日本最古の競技麻雀団体のひとつで、リーグ制を基本とする本格的な競技麻雀の舞台。そこに10代で飛び込んだ石井プロは、以来約20年にわたってA1リーグへの昇格・タイトル獲得を目標に研鑽を続けることになります。 リーグ昇格の積み重ね——B1からA1へプロデビュー後、石井プロはB1リーグを経てA2リーグ、そしてA1リーグへと段階的に昇格を果たしてきました。最高位戦のリーグ戦は1年単位で成績が評価され、降格の危機と向き合いながら勝ち続けなければならない過酷な競技環境です。石井プロはこの舞台で長年トップクラスの成績を維持し続けてきました。 第50期ではA1リーグに所属し決定戦進出を果たすなど、最高位戦の最前線で活躍し続けています。 主な経歴年表
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タイトル獲得歴:三冠王への軌跡 |
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第21期麻雀マスターズ(2012年)——待望の初タイトルプロデビューから6年、石井プロが初めて手にしたビッグタイトルが第21期麻雀マスターズ(2012年)です。麻雀マスターズは最高位戦・連盟・協会の枠を超えてプロが集う権威あるオープンタイトル戦。ここでの優勝は石井プロの名前を麻雀界に広く知らしめる契機となりました。 初タイトルまでの6年間は決して楽な道のりではなく、リーグ戦での昇降格を繰り返しながら力をつけてきた期間でもありました。その努力が実を結んだ初優勝は、孤高の競技者としての石井プロの評価を大きく高めることになります。 第41期王位戦・第10期最高位戦Classic(2015年)——二冠達成2015年には第41期王位戦と第10期飯田正人杯最高位戦Classicをダブルで制覇。同年に複数のタイトルを獲得するという快挙を成し遂げました。 王位戦は最高位戦の主要タイトルのひとつで、リーグ戦成績優秀者が集う権威ある大会。最高位戦Classicも最高位戦内の重要タイトルで、石井プロの競技力の高さを示す結果となりました。 第18期最高位戦Classic(2024年)——劇的な親の四暗刻でClassic連覇2024年、第18期飯田正人杯最高位戦Classicで石井プロは約9年ぶりの同タイトル獲得を果たしました。その優勝を決定づけた決め手が、最終戦での親の四暗刻ツモという劇的な役満。競技麻雀の世界でも最高難度の手役のひとつである四暗刻を、最も重要な場面で成就させるという離れ業を演じました。このClassic2連覇(通算2度目)の達成は、石井プロが次の最高位タイトル奪取へ向けて本格的に動き出したことを印象付けました。 第49期最高位(2025年1月)——悲願の最高位タイトル初獲得2025年1月、石井一馬プロは最高位戦日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル「最高位」を第49期として初めて獲得しました。リードして最終日を迎えた石井プロがしっかり逃げ切り、長年の目標を達成した瞬間でした。当時38歳、プロデビューから約19年目での悲願達成です。 最高位は最高位戦の名称の由来にもなっている最重要タイトル。このタイトルを手にしたことで、石井プロはまさに最高位戦を代表する選手として広く認められることになりました。 第1期蒼翼戦(2025年2月)——三冠達成!キャッチコピー「三冠王」誕生最高位タイトル獲得から約1ヵ月後の2025年2月、石井プロは第1期蒼翼戦でも優勝を果たします。2024年度内に最高位・Classic・蒼翼戦という3タイトルを制覇したことで、「三冠王」という称号が生まれました。このキャッチコピーはMリーグドラフトでも使われており、石井プロを象徴するキーワードとなっています。 蒼翼戦2連覇(2026年2月)Mリーグ参戦1年目の2026年2月、石井プロは蒼翼戦で2連覇を達成しました。Mリーグという新たなステージでの激戦の中でも最高位戦のタイトル戦を制し続ける石井プロの安定した実力は、まさに現役トップクラスであることを改めて証明しています。 タイトル一覧
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雀風・麻雀スタイル |
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一言で言うと「スピードと感情コントロールの達人」石井一馬プロの麻雀スタイルを一言で表すなら、スピード重視の積極的な仕掛けと感情を抑制した安定した打ち方です。麻雀の局面において感情的な揺れを排除し、常に論理的かつ冷静な判断をキープし続けることが石井プロの最大の強みといえます。 「感情を抑制する」——石井プロが語る自分の武器石井プロ自身はその雀風についてこう語っています:「感情を抑制し、ブレずに打ち続けられることが自分の武器かもしれません」。 麻雀は有利な展開が続いても、たった1回の放銃や連続する不運で流れが変わりやすいゲームです。そこで感情的になってしまうと、本来なら取れる選択肢を誤ってしまいます。石井プロは学生時代から麻雀を「感情が必要ないゲーム」と捉え、高い感情コントロール能力を鍛えてきました。この精神的な安定感こそが、数十年の競技生活を通じてトップレベルを維持し続けてきた背景にあります。 スピード重視・積極的な仕掛け石井プロの打ち方のもうひとつの特徴がスピードの追求です。完璧な形を求めるよりも、早く仕掛けて攻撃的に局を進めることを重視するスタイル。麻雀はアガリに近づくほど相手の放銃確率が上がるため、テンポよく仕掛けることには大きな戦略的意味があります。 かつてはより完全な手牌構成を目指す打ち方をしていたと言われますが、スピードを追求することでさらに勝率が向上することに気づき、積極的な仕掛けスタイルへとシフトしていったとされています。 競技麻雀の第一線で輝き続ける精神力プロデビューから約20年、石井プロは最高位戦A1リーグという最高峰の舞台で戦い続けてきました。このような長いキャリアの中でトップを維持し続けることは、麻雀の技術的な強さだけでなく、精神的な強さがなければ不可能です。 「孤高の男」と評される石井プロの競技への姿勢は、Mリーグという華やかなステージでも変わることなく発揮されています。一方で、Mリーグの応援文化に触れたことで「声が枯れるほどチームメイトを応援するようになった」と語るなど、チームの一員としての新たな一面も見せています。 初心者が石井プロのスタイルから学べること石井プロの麻雀スタイルは、上達を目指す麻雀プレイヤーに多くのヒントを与えてくれます:
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Mリーグ・EARTH JETSでの活躍 |
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悲願のMリーグ入り——ドラフト1位指名2025年6月30日に開催されたMリーグ2025-26シーズンのドラフト会議。新規参入チームのEARTH JETSは迷わず石井一馬プロを1順目(1位)で指名しました。最高位戦での三冠王という圧倒的な実績と長年の実力が高く評価された結果です。 石井プロは長年Mリーグへの注目を集めながら、ドラフト指名を待ち続けてきた「Mリーガー最有力候補」のひとりとして知られていました。「8年の雌伏を経て」とも表現されたその待望のMリーグ入りは、麻雀ファンの間で大きな話題となりました。 2025-26シーズンの活躍開幕戦こそ3着でしたが、石井プロはその後順調に成績を伸ばし個人成績のトップ争いに加わりました。13勝目達成時点では永井孝典、滝沢和典といったMリーグを代表するベテランプレイヤーとトップ数で並ぶなど、1年目から堂々たるパフォーマンスを見せています。 長年の競技経験で磨き上げた安定した打ち回しはMリーグという舞台でも遺憾なく発揮されており、チームの中心選手として存在感を示し続けています。 Mリーグの応援文化との出会い競技麻雀一筋に歩んできた石井プロにとって、Mリーグは新たな体験をもたらしました。チームメイトへの応援、そして観客からの応援という「応援文化」はそれまでの競技麻雀にはなかったものでした。石井プロはMリーグ加入後、「Mリーグのおかげで、応援文化に触れることができました」と語り、チームメイトの試合を声が枯れるほど熱心に応援するようになったといいます。「孤高の男」として知られてきた石井プロが、チームメイトとともに戦う新たなスタイルを楽しんでいる姿が印象的です。 同チームメイト・逢川恵夢プロEARTH JETSのチームメイトである逢川恵夢プロ(ドラフト3位)もMリーグ2025-26シーズンから参戦しており、異なる雀風を持つ選手同士がチームとして連携する姿も注目されています。 |
著書・著作活動 |
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著書の概要石井一馬プロは競技成績と並行して、麻雀戦術書の執筆活動にも取り組んでいます。メインの著書は竹書房の「近代麻雀戦術シリーズ」から刊行されており、競技的視点に基づいた本格的な内容が特徴です。 麻雀偏差値70へのメソッド(竹書房)石井プロの代表作。もともとは当時の彼女(現在の妻)に麻雀を教えるために作成した手書きのノートが原点となっており、「彼女のために作ったノートが本になった」という異色のエピソードを持つ一冊です。麻雀の本質的な考え方と上達メソッドを体系的にまとめた内容で、競技麻雀プレイヤーを目指す中級者以上に向いています。 その後、石井プロのMリーグ加入を受けて改訂版が発売。Mリーガーとなった著者による書き下ろし文が追加収録されており、より新しい石井プロの麻雀観を知ることができます。 フリー雀荘で得するのはどっち!?フリー雀荘(一般のお客さんが参加できる雀荘)でのゲームを有利に進めるための法則を35個にまとめた実戦的な書籍。フリー雀荘を愛好するプレイヤーに向けた内容で、石井プロ自身が雀荘スタッフとして働いた経験が活かされているともいえる一冊です。 著書の特徴石井プロの著書は競技麻雀で培った実戦的な知見に基づいており、勝つためのロジカルな思考法を重視した内容が特徴です。感情コントロールやスピード重視という自身の雀風が、文章の随所に反映されています。著書数は多くはありませんが、内容の濃さと実践性の高さで麻雀愛好家から評価されています。 |
EARTH JETSとは |
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アース製薬スポンサーの新規参入チームEARTH JETS(アースジェッツ)は、日用品・殺虫剤・消臭剤などで知られるアース製薬株式会社がスポンサーを務めるMリーグチームです。2025-26シーズンからMリーグに参入し、リーグ史上10番目のチームとして加わりました。 チームスローガンは「人事を尽くして天牌を待つ」。麻雀の「天牌(最高の牌)を待つ」という表現とアース製薬の企業理念を掛け合わせた言葉で、チームの姿勢と戦略を象徴するメッセージとなっています。 チームメンバー
監督:川村芳範 Mリーグとは——初心者向け解説Mリーグは2018年に開幕した日本初の麻雀プロリーグです。企業がスポンサーとなりチームを持ち、各チームから選ばれたプロ雀士がレギュラーシーズンと準決勝・決勝を戦います。選手はドラフト制で指名され、年俸契約を結ぶプロスポーツリーグの形式を採用しています。麻雀のエンターテインメント性を高め、競技麻雀を広く普及させることを目的としており、ABEMA TVでほぼ全試合が生中継されます。 麻雀の役や基礎ルールについては、麻雀役一覧もあわせてご確認ください。 |
最高位戦日本プロ麻雀協会での歩み |
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最高位戦日本プロ麻雀協会とは最高位戦日本プロ麻雀協会は1976年に設立された、日本最古の競技麻雀団体のひとつです。日本プロ麻雀連盟・日本プロ麻雀協会と並ぶ三大プロ麻雀団体のひとつとして知られ、「最高位」タイトルを頂点に据えた本格的なリーグ戦制度を持っています。リーグはA1・A2・B1・B2などに分かれており、プロたちは成績に応じて昇降格を繰り返しながら最高峰を目指します。 A1リーグという最前線石井一馬プロが所属するA1リーグは最高位戦内の最上位リーグです。ここには最高位戦を代表する実力者が集まり、シーズンを通じて激しい成績争いを繰り広げます。A1リーグの成績上位者が最高位決定戦への切符を手にし、頂点の「最高位」タイトルを懸けた決戦に臨みます。石井プロは第50期でも決定戦に進出するなど、A1リーグのトップ争いに継続的に参加しています。 約20年の競技キャリアが生んだ三冠王石井プロが三冠王という称号を得るまでには、プロデビューから約20年という長い歳月がかかりました。その間、A1リーグへの昇格・降格というサイクルを繰り返しながら実力を磨き続けた石井プロにとって、2024〜2025年の三冠達成は「孤高の男」が歩んできた長い道のりの集大成といえます。 Mリーグ参戦後も最高位戦のリーグ・タイトル戦双方で活躍し続けており、競技麻雀の第一線に立ち続ける姿は、プロ麻雀プレイヤーとして理想的なキャリアを示しています。 |
よくある質問(FAQ) |
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まとめ |
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「三冠王」——このキャッチコピーは、石井一馬プロが2006年のプロデビューから約20年間かけて積み上げてきた競技麻雀の実力の結晶です。巣鴨中学校での麻雀との出会いから、高校時代のネット麻雀傾倒、雀荘スタッフ時代の実戦経験、そして19歳でのプロデビュー——その長い旅路の先に、最高位・麻雀マスターズ・王位・Classic・蒼翼戦という数々のタイトルがあります。 「感情を抑制し、ブレずに打ち続けること」を武器に語る石井プロの競技哲学は、単なる技術論を超えた深いメッセージを持っています。麻雀という不確実性の高いゲームで長期的に勝ち続けるためには、技術と精神力の両方が不可欠です。石井プロはその両方を高いレベルで兼ね備えた、現代競技麻雀を代表する選手のひとりです。 2025-26シーズンからはEARTH JETSのエースとしてMリーグという新たな舞台に立ち、これまでとは異なる「チームスポーツとしての麻雀」「応援文化のある麻雀」を体験しながら成長し続けています。個人タイトルの積み重ねという競技成績の面だけでなく、Mリーグという大きな舞台での存在感という意味でも、石井一馬プロへの注目はこれからさらに高まり続けるでしょう。 他のMリーグ選手や最高位戦のプロについてはプロ雀士名鑑をご覧ください。麻雀を実際に楽しみたい方は麻雀アプリおすすめランキングもあわせてご活用ください。 |